私は35年間、試験研究機関、行政、産業支援機関にて企業のサポートをしてきました。ピラミッド構造の中で企業がきちんと役割を果たすことが正しいことと考えて、自動車産業やエレクトロニクス産業を始め術力向上をサポートしてきました。

従来型化石燃料のガソリンを燃やすエンジン自動車のピラミッドは小さくなりますが、今後モーターやバッテリーを搭載する自動車が増えます。部品点数は著しく減少するため、多くの下請け企業は仕事が減りピンチです。

しかし、高齢化人口の増加(2040年まで)とともに人口減少は進みます。今まで気が
付いてない社会ニーズはまだまだあり、AI等の進歩から導かれるニーズも生まれます。地球全体に目を向ければ、地球環境や人類の幸せに貢献できるテーマは満載です。

情報技術の急速な発展により企業の主体性が発揮できる環境に変化しています。他企業と連携し、自社だけではできなかったモノやコトができるようになります。

これらを実現するには決められたことを正しくするだけでなく、これから何が必要かを創造し、小さな失敗から経験値を増やし、成功につなげる方法が必要と考えます。今までの「失敗は許されない」の考えでは新たな挑戦はできないと思われます。

当ラボは、優れた技術やサービスを持つ企業が新たな分野で持てる能力を発揮するため、企業の価値と社会ニーズと貢献について多面的な考え方(創造性、論理性、倫理性等)を重視して取り組みたいと考えています。